こんにちは。浜中矯正歯科クリニックです。
雨の季節に目にする機会が多いアマガエル。鮮やかな緑色をイメージされる方も多いと思いますが、実はアマガエルの体の色は、外敵から身を守るために周囲の環境に合わせて黄緑や茶色、白、灰色などに変化します。
さて、アマガエルは保護色で周囲に溶け込んでいますが、同じように、歯の治療でも治療箇所が目立たないように白い素材を使うことがあります。その代表が保険診療でも利用できるCRという白いつめものです。
CRってどんな素材?
CRとは、コンポジットレジン(Composite Resin)のことで、セラミック粒子と合成樹脂を混ぜた複合プラスチックの素材です。「樹脂」と呼ばれることもあります。白い素材のため、見た目の違和感が少ないのが特徴です。
むし歯治療が1回で終わる!?
CRを使うメリットは見た目だけではありません。通常、つめものを使った治療では、治療箇所の型を取りその型を使って、つめものを製作するという工程があるため、製作に必要な時間も数日から1週間程度かかります。つまり、最低でも2回は通院しなければなりません。
しかし、CRの場合はこれらの治療を1日で済ませることができます。CRは粘土状の柔らかい素材のため『型取り』の必要がなく、「特殊な光を当てるとその場ですぐに固まる」という性質があるからです。
この性質のおかげで治療が短時間でできることもCRの大きなメリットのひとつです。
全部CRにできないの?
このように、CRは白くて目立たないだけではなく、短時間の治療で終わるというメリットがあります。そのため「むし歯治療は全部CRにしたい!」と思うかもしれません。ところが、CRはプラスチックが使われているため、強度が弱いという弱点があり、大きなむし歯など、広い範囲を削った歯には使うことができません。
むし歯は小さいうちに治そう
むし歯は小さいうちに発見できれば、CRで治療することができます。
しかし、そういった小さなむし歯は自覚症状がない事がほとんどです。自身ではなかなか気づくことができず、痛くなった時には大きなむし歯になってしまっていることも。
そこで大切なのが、定期的な歯のチェックです。むし歯を早期発見できればCRを使って治療できることが多く、時間も治療費もかけずに済みます。また、削る量も最小限で済むので、「歯の寿命」という意味でも、早期発見・早期治療はとても重要です。
定期検診は欠かさずに受けるようにしましょう。